平成16年度12月議会

 

平成15年度決算の認定に対する討論      
                 
おはようございます。平塚クラブを代表して、ただいま議題となりました認第1号「決算の認定について[平成15年度平塚市一般会計・特別会計決算]」、認第2号「決算の認定について[平成15年度平塚市病院事業決算]」について、平塚の将来に対しての若干の懸念と、若干の意見を付して賛成の立場で討論を行ないます。
 9月議会において、このまちの行方について質問致しました。市長答弁では、未来へツケを回すのではなく、縮小経済社会の中で何を優先し、何を削らなければならないか。そして、国も地方自治体も痛みを共有して、より一層改革への努力が求められている。と、述べられていましたが、部長答弁では、財政の健全化を図ることは非常に重要な観点。と、しながらも、今後も適債事業を厳選して、起債制度は活用していくべきものという、市長答弁とは整合性の取れない認識が述べられました。まして、今後の財政計画について伺ったところ、毎年50億円借りたと推計して、元利償還に51億円だとのことです。市債借入残高1276億円、一般会計ベースで466億円という膨大な借金に対して、本市の財政計画は、1276年計画なのか、466年計画なのか、まったく理解のできない答弁でありました。
 三位一体改革のこの国の在りようや、地方主権の時代のこのまちの在りようを考えた時、都市間競争がいっそう激化し、政策や発想力が求められ、行政や市民に自治力が求められます。市民に自治を求めていく時、膨大な借金を抱えた本市の自治力を市民に対して、どう説明されるのか、心配でなりません。
 認第1号についてですが、歳入においては、自主財源の構成比は5年連続落ち込んでおり、78.3%から69.9%にまでなり、特に市税では、企業業績の回復傾向は見られたものの、市税総額では2年連続の減少となった。よって、依存財源にたよることとなり、15年度30.1%となり、5年間で10%以上の増加をしている。特に市債では、前年度に比べ、19億2000万円も増加しました。収入が減った分借金が増え、その一方歳出も増え、対前年比1億3000万円の増加でした。
施策を目的別に見ると、民生費の割合が23.9%と群を抜いており、過去5年の間でもトップである。提案理由によれば、児童扶養手当の拡充を図り、新設の民間保育園への整備助成を行い、ファミリーサポートセンター、ひらつか市民活動センター、平塚市消費生活センターなどの開設によるものだそうであります。
教育費では、全ての小・中学校の普通教室に扇風機を、職員室にエアコンを設置し、学習環境および教職員の執務環境の向上がなされ、全ての学校に一斉にという思い切った施策で、ある意味評価の対象ではあるが、これはリース契約によるもので、本市のリース契約偏重の志向は、今後の財政への圧迫が懸念されます。
土木費では、19.5%と民生費につぐが、下水道事業特別会計への繰出し金が、44億5000万円と圧迫しており、投資的経費における建設事業費では、構成比13.4%となっている。下水道事業の今後のあり方に一考を要すると思われます。
特別会計のうち競輪事業特別会計では、全国的な車券売り上げの低迷が続く中で、経営努力がなされております。ただ、まだまだ上部団体への納付金の削減交渉や、臨時従事員との労使交渉などに、経営改善の余地があるように感じます。なお一層の努力を求め、一般会計への8億円の繰出し金に対して評価するものであります。
次に認第2号、平塚市病院事業決算についてです。第2次平塚市民病院経営改善策によって、市民に良質な医療を効率的に提供し、医療環境の変化に積極的に対応し、健全経営に向けて努力されたようです。ただ、良質な医療と効率的な医療や、医療環境の変化への対応と健全経営などは反比例するもので、赤字には目を瞑って市民サービスに努めるのか、健全経営を目指すのか決算上見えにくいものがあった。
紹介率の向上は、前年度27.3%から35.8%となり地域の中核病院としての存在意義を増したが、平均在院日数の短縮によって、入院収益が前年度比1.6%、金額にして9685万円減額とのこと。ベッドの回転率を上げなければならない所を、新規採用薬の積極的な処方によって、患者さんからの投薬薬剤収入を増加させたとのこと。本末転倒のような気がする。
まして、医療用ライナック装置1億8000万円などの高度医療機器を、年度の末に買っています。理由は、既存の設備が故障した場合に備えて、新規のニーズの高い高度医療機器を一年後まで待っているとのこと。1276億8233万円という大きな借金を抱えている本市の公営企業として、病院の経営体質に危機感を持って欲しいと思います。民間でできることは民間で。分権社会の本質に照らせば、神奈川県が県立病院の売却を行なっているように、本市も、市民病院の委託や売却も視野に入れた、検討をする時期なのかもしれないとの指摘をしておきます。
 いくつかの懸念や指摘をしましたが、最初に述べた9月議会での市長答弁を信じて、17年度予算が今決算の反省を踏まえて作成されることを期待して、認第1号 平成15年度平塚市一般会計・特別会計決算、認第2号 平成15年度平塚市病院事業決算について、平塚クラブとしての賛成討論と致します。