まずはじめに、4月の統一地方選挙後の初めての定例市議会です。新市長に心からのエールを送りたいと思います。出馬声明の中で、地方分権の進展に伴い市長の権限は拡大強化されるに違いありません。私は普通の能力しか持ち合わせません。だからこそ市民の目線で、市民とともに歩み続け、職員集団の英知を結集して民主的な市政運営を追及すればいいと考えます。と述べておられました。まったく同感であります。この構えない姿勢が、吉野前市長の強力なリーダーシップに対する、57133票という大きな市民からの支持につながったと思います。しかし、議会も13人という多くの新人議員が当選してきました。これは議会も変わらなければならないという、市民の選択であったと思います。大蔵丸の船出を好意的に見守りたいと思いますが、議会人として、是々非々の立場で大蔵丸にしっかりと伴走していきたいと思います。それでは発言通告に従いまして、平塚クラブの一番手として総括質問をさせていただきます。
1. 議案第38号「平塚市特別職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」について
本議案は、先の市長選挙において、選挙公約として大蔵律子はすぐやります「社会状況に照らし、市長の報酬は5割カットします。」と発表したことにより、早速初議会での上程となりました。ある意味、いさぎよいとも取れるのですが、若干の懸念についてご質問いたします。まず、提案の基礎となる社会状況について、市長のご見解をお伺いいたします。
この条例改正は、2年間に限り市長の給料を50%カットし、但しボーナスと退職金は現行通りの計算方法です。と、するものです。この改正は、市長だけで他の特別職や一般の職員には及びませんとのお話もありますが、そうでしょうか。社会状況に照らしてみれば、必ずや市長がまちのことを考え、こんないい英断を下しているのに、他はどうしたのだという話になります。また、議案に反対したとすれば、市長がこんないいことをやろうとしているのに、議員は給料ほしさに反対したと言われます。市長のパフォーマンスだけが、評価の対象です。このような議案に対する、市長のご見解をお伺いいたします。5月の臨時議会において、ぬくもりと優しさにあふれるまちづくりを進めたい。と、挨拶されているように、市長のぬくもりと優しさに議会としてエールを送るためには、違った提案になっていたのではないでしょうか。社会状況に照らせば、行財政改革の一環として、市長を始めとする他の特別職や一般行政職員、競輪場などの臨時従事員までも含めた、現実的な規模での縮減に向けた改革案ではないでしょうか。市長のご見解をお伺いいたします。
2. 議案第39号「平塚市手数料条例の一部を改正する条例」について
住民基本台帳法の改正に伴い、住民票の写しの広域交付及び住民基本台帳カードの交付に係る手数料を新たに規定したものですが、特に本年8月から希望者に配布されます、住民基本台帳カード(ICカード)の手数料が、適正かどうかについてご質問いたします。昨年9月議会において、このICカードの空き領域を利用して、図書館の貸し出しカードや市民病院の診察券などとの併用について質問いたしました。ICカードを希望しない方のために、既存のシステムとの二重化が必要となり、受付事務の複雑化やシステムの運営管理費が、増大することが予想されるので難しい。とのことでした。しかし、公共の発行しているカード類は他にも数多く存在し、その一枚化は住民サービスとして当然であり、国・県・市がかかわる連携ICカードの考え方は、当然進めていかなければならない施策であります。もっと言えば、民間企業との連携も模索してはどうでしょう。たとえば、神奈中のバスカードや銀行のキャッシュカードと連携することによって、カードの交付手数料もさらに格安になったりすると思うのですが、ご見解をお伺いいたします。住民基本台帳カードの今後の考え方とあわせて、神奈川県は知事が交代してそのマニフェストの中で、市町村の意見を踏まえた住基ネットの見直しを宣言しています。市長が交代した本市においても、ネットワークシステムそのものの考え方について、変化があるのかお伺いいたします。
3. 市長の政治姿勢について
市長の所信表明の中で、(1)から(5)の5項目を基本姿勢として述べておられます。5つの項目について順次お伺いして、市長の政治姿勢を理解したいと思います。
(1)市民と協働したまちづくり
選挙中、4月23日の新聞紙上で、両市長候補者へのアンケートの解答が載っていました。NPOなどの市民との協働の在り方についてどう考えますか。との質問に対して、両者に微妙なニュアンスの違いがありました。吉野前市長のコメントの中に、それぞれの役割と責任と言う言葉が2ヶ所に使われています。ご見解をお伺いいたします。自身の発言の中で、市民活動団体のアイデアと機動性を尊重すると述べられておられますが、機動性に関するご見解をお伺いいたします。市政運営を行っていくうえで、多くの市民の声に耳を傾けることは、時間のかかる作業です。市長をかえよう市民の会の基本姿勢のように市民と共に考え行動する市長を目指すのでしょうか。言い換えると、いつも市長と共に考え行動する市民だけが市民だということになってしまう危険があります。市長のリーダーシップと市民との協働についての、市長のご見解をお伺いいたします。具体的に選挙公約でも述べておられますが、市民との対話集会等はどのような規模や頻度で開催されるのでしょうか。お伺いいたします。市長は、個別の地域の陳情を市長が直接受けることは、よくないと述べておられますが、自冶会を中心とした地域コミュニティーとの協働については、どのようにお考えでしょうか。お伺いいたします。そして、議会との協働です。かつて私は、吉野前市長に議会との協働について質問いたしました。議会と行政は車の両輪であって、お互いに切磋琢磨すべきとの答弁でした。当時、議員としてやりとりを聞いておられた訳ですが、議員から市長に立場が変わり、大蔵市長としてのご見解をお伺いいたします。
(2)清潔で公正な市政運営
きれいで公平で正しい市政運営をするためには、情報公開が求められます。市長個人の情報公開はどこまで進むのでしょうか。プライバシーとの関係はどうなるのでしょうか。また、すべての団体や市民と等距離にあるためには、行政の情報公開はどこまで進めるのでしょうか、お伺いをいたします。
(3)時のアセスメントの発想を取り入れた行政運営
時のアセスメントとは、計画作成後一定期間を過ぎても完成のめどの立たない事業について、継続の意味があるかどうか検討するシステムです。北海道庁では、10年間停滞している事業について、再評価するとしていますが、本市では新平塚市総合計画改訂基本計画第2次実施計画実施状況表にあるように、年度実績について5段階評価での進捗度調査がされているのですが、時間という尺度について、市長の尺度に対するご見解をお伺いいたします。時間という物差しをあて、その事業が時代の要請にあっているかどうかを検証するということは、市長の尺度にあっているかということではありません。くれぐれも慎重な対応をお願いいたします。
(4)男女共同参画社会
男女が平等に生き、対等な立場で活動できる社会をつくるために、平塚市で初めての女性市長として、行政運営をされていくときに、女性としての目線によるメリットについてご見解をお伺いいたします。また、デメリットはありますか。あわせてお伺いいたします。
(5)自治基本条例の制定
ずいぶんと硬い名称ですが、安心して暮らせる安全な社会をつくるための基盤整備は、是非とも早急な対応が必要であると思います。私たちは、毎議会マンション建設反対運動で、悩ましい決断を求められています。平塚に集合住宅は必要ないのかというと、そうでもなく、現在本市も市営住宅を建設中であります。行政運営には企業理念を取り入れて、まちづくりからは企業論理を排除するという矛盾も生じてきます。そうしたことや、条例と条例の隙間をも精査し、また、市民の声を聞くとか、住民投票とかが随所から聞かれますが、スピードが求められる現代社会において、時間がかかる作業であることも認識したうえで、平塚市民がもっとも居心地のいい法整備が必要であると思います。自冶基本条例の具体的なイメージと、早急に取り組まなければならない法整備など、長・短期的な取り組みについてお伺いをいたします。
4. 選挙公約について
市長の選挙公約に、市長専用車は高級車から普通車に変えます。と、あります。初登庁の日、記者会見で行財政改革の一環として公約した市長専用車の廃止を早速決めたと発表されました。議員としては、購入にさいしては議会の承諾によったのに、売却に関しては発言の機会もないことに、釈然としないものを感じます。先日、競売にかけられ170万円で売却されたと聞きました。車両価値や査定価格より格安の売り物であったと感じます。格安の売り上げであったということは、市民にとっては損をしたことになりませんか。3役が共同で公用車を使うのなら、一番古い車を廃車にしてもよかったのではと思います。以上、私の所感を述べて質問に入ります。
(1)総合公園の駐車場不足の解消
5月27日の議会運営委員会にはなかった話が、5月30日、所信表明の急遽の差し替えによって、追加提案されたのがこの案件です。議会初日に、今後このようなことのないよう議会として市長に申し入れたように、異例の差し替えをしなければならないほどの緊急性があると言うことが、総合公園を取り巻く現状の中で理解できません。もちろん、駐車場が満車常態な時もあることは認識はしております。ただ、土日祝日などには来場者に迷惑をかけ、周辺道路の交通事情の悪化にもつながっております。と言われれば、慢性的な事をイメージします。多少認識とずれが生じます。新町のプラステク工場跡地へパチンコ・遊戯施設が申請を出した時、交通の流量調査がされ、その結果問題なしと判断され許可が出たのではなかったですか。実態はどのようになっているのでしょうか。公園内の駐車場の利用状況と周辺道路の交通渋滞の実態について、ご質問いたします。防災拠点としての活用に関しても、平塚市民にとっての災害時における拠点基地としての中核として防災計画にも組み入れられている総合公園があり、その充実をというなら理解もできますが、その近くに新たに防災拠点をというのは、説得力に乏しいと思います。西高の跡地20億より新町の工場跡地が14億で安いと市長はおっしゃいますが、本当にそうでしょうか。ご見解をお伺いいたします。そもそも、市長選において、県下最大級のパチンコ・遊技場の建築を吉野市長が例外許可をしたと、大々的にこの土地についてのキャンペーンを張られたのではないですか。6月2日の臨時の記者会見で、パチンコ店の出店問題とは別問題といわれていますが、市長の給与50%カット、市長車の廃止などは選挙公約として優先的に実現を目指し、この問題は公約ではない。筋が通らないと思いませんか。なぜパチンコ店出店問題と別なのか、ご見解をお伺いいたします。
(2)ツインシティー構想
市長は、自身の16年間の議員生活最後の議会リポートの中で、ツインシティー構想について、新幹線の誘致に絡んで提起された箱物の都市づくりであるとし、実現不可能な事業であると述べておられます。市長就任後の記者会見でも、期成同盟会からも脱会するつもりで、新しい県知事にも構想を撤回してもらいたいと述べておられます。本議会初日の所信表明のなかでは、時間をかけて市民の意見を聞いて、適切な対応をしていきたいと述べられました。まず、市長になる前の思いと、立場の上での発言との微妙な心境の変化についてお伺いいたします。そもそも、このツインシティー構想は長年の新幹線新駅誘致運動の決着点であり、昭和50年頃加藤禎吉市長の頃からの話で、その間まちを挙げて多くの市民が誘致運動にかかわってこられました。地元地域の検討委員会も昨年発足し、いよいよこれからという矢先の市長の発言です。できないと考えている事業に、構想推進費4200万円は高いと思われるのでしょうが、仮称相模駅新幹線新駅促進協議会への予算が、年間30万円ほどしか付かず、市民の一人として本当にやる気があるのかと懸念した昔もありました。結果、倉見に決定。白地のキャンバスを用意しての市長交代劇に戸惑いを隠しきれません。歴史的経過を踏まえた上で、本事業に対する今後のご見解をお伺いいたします。
(3)市町村合併
今現在は市長の後援団体でもある、市長を変えよう市民の会で、会の基本姿勢の、市民と共に考え行動する市長、公正でガラス張りの市政運営、湘南市合併構想は再考を、との3点にふさわしい候補者として要請され、これを受け入れて出馬の意思をかためられました。市長自身は合併には否定的には発言されていませんが、3市3町の湘南市合併構想に対して、市長自身どのような見解をお持ちだったのかお伺いいたします。私自身、昨年1月の湘南市研究会設立以来、毎議会質問をつづけてきましたが、市長とそう考えが遠くないのではないかと想像します。研究会設立の記者会見で藤沢市長は、私としては湘南のエリアは逗子から二宮と考える。とコメントしたのに、吉野市長は長年広域連携をしてきた伊勢原・秦野を切り離してしまったことについて質問いたしました。それを考えれば、広域的な行政連携をさらに推進し、合併も一つの手法として、市民合意で将来のまちの在り様をさぐっていきたいと言っている大蔵市長が、研究会をさっさと解散してしまったことは理解に苦しみます。合併ありきではないと言うだけでよいのですから。昨年1月8日、突然の記者会見による研究会設立、議員への報告は翌日の1月9日であったこと。今年5月26日研究会の解散、議員への報告は翌27日。住民合意のないままの研究会を批判し、住民合意のないまま解散してしまった大倉市長は、1年4ヶ月間の研究会の成果をどう分析し、どう生かすのでしょうか。6月2日に、解散してしまった研究会の最終レポートとも言える、行政サービスのあり方及び実務課題の研究報告という冊子が届けられました。中身の濃さのわりにさびしげに写るのは私だけでしょうか。事務方の努力の結晶は、今後の市政運営や合併研究にどう生かされるのでしょうか。あわせて、今後の合併研究がどう進めていかれるのかお伺いいたします。