平成14年度9月議会

1.市長に問う

(1)国と地方の在り方
  小泉内閣の骨太の改革も、失速しそうでいながら何とか持ちこたえているのが現状の様です。日本発の世界恐慌が各国から心配される中、国際的な日本経済の評価は下がる一方です。 国の借金が13年度末の一般会計で506兆円にもなり、利息を計算すると元利あわせて年間16兆6712億円にも達し、1日456億円、1分間当たり3166万円にもなるそうです。最近では、株価が安値を更新し続け、9000円割れまでもが大きくマスコミをにぎわしている。債務をどうへらして行くかというより、どうすればこれ以上増やさないようにできるか。で、一杯一杯なのがこの国の現状です。地方分権や役割分担は進んでも、税源委譲はいっこうになされないばかりか、財政制度審議会よりの答申された、平成15年度予算編成の基本的考え方についての中で、地方公共団体向けの補助金などの大胆な整理合理化を進めていくことが必要である。としています。こうした国の現状に対して、地方公共団体の長としての所感をお伺い致します。  こうした国の動きの延長線上に、脱ダム宣言によって不信任された、田中康夫長野県知事の問題があります。知事選は、田中康夫知事の圧勝で終わりましたが、選挙の争点にもならなかった脱ダム宣言について、どの様な感想をお持ちでしょうか。お伺い致します。  先日、第3次平塚市行政改革の成果について、報告がありました。平成11年度から13年度の3年間で、34億円の縮減ができたとの事です。110項目の推進項目を、こつこつと努力した結果は、大きな成果になるものだと感心しました。14年度の予算が、過去最高の大型予算であることは、新聞報道もされましたが、現代は緊縮財政の中での施策の優先順位が問われている時代です。少子高齢化はますます進み、税収は減り、年金・医療・介護などの社会保障費はふくらむ一方です。行革の成果で得た金額は、何に使いますか。収入に見合った生活をすべきだと考えますが、こつこつとした努力に報いる使い道は、税金以上の重みがあると思います。市長の見解をお伺い致します。

( 2)湘南市構想について (杉山)                                              平成14年1月8日に「湘南市研究会」が設立されてから、すでに8ヶ月を過ぎています。  その後設置されました専門部会におきましても、大勢の担当職員諸氏が、様々な行政サービスの一元化に向けて、調整項目の洗い出し作業、調整作業の調査検討が続けられているものと想像し、職員各位のご苦労に敬意を表するものであります。  このように、湘南市という構想の中で作業が進んでいる最中に、何を今さら、といわれるかもしれませんが、今回の合併構想市町から、秦野市、伊勢原市が抜けている理由を伺います。  平成13年に神奈川県から発行された、「市町村合併に関する要綱」の中に、市町村間の結びつきの状況という分析が掲載されています。その中で、
● 生活環境指標を用いた「生活圏分析」
●生活環境指標や市町村の連携、等にかかわる指標等を用いた「総合分析」
の、結果が報告されています。  その分析によりますと、どちらも平塚市と最も結び付きが強いのは、大磯町であるとなっています。以下、伊勢原市、二宮町、秦野市、寒川町、松田町、山北町、茅ヶ崎市と続いています。  藤沢市の場合はどうかと言うと、茅ヶ崎市との結び付きが最も強く、鎌倉市、寒川町、大磯町、二宮町、綾瀬市、平塚市となっています。  相模川を挟んだ東西間の結び付きが、薄いことを示しています。  又、同資料に掲載されている各種行政上の区域割りは、ほとんどが旧中郡を一つのブロックとしています。  具体的に申しますと、神奈川県ゴミ処理広域化計画に基づくブロック割り、保健福祉圏域、二次医療圏域、土木事務所の所管区域、税務署の所管区域がそうであり、平塚、大磯、二宮を区割りとしているものに、保健所の所管区域、簡易裁判所の所管区域等があります。  旧中郡に藤沢、茅ヶ崎、寒川を加えた区割りをしているのは、県行政センターの所管区域だけです。  市長は、「過去にこだわらず新しい組み合わせ」を考えなければならないと言われていますが、ただいま述べましたように、旧中郡の各市町が、現在でも密接なかかわり合い方をしていることは、紛れもない事実であります。  湘南地方という名称が定着している今日でも、なお強い結び付きを保っている旧中郡の市町の、これらの歴史的、文化的、日常的なかかわり合いのすべてを、過去の事と切り捨ててしまって良いのでしょうか。  これまで数十年、数百年という、長い時間をかけて育んできた、これらの市町とのかかわりには、小さくない必然性があったはずです。合併を考えた時、なぜ旧中郡の各市町との合併を、考慮しなかったのでしょうか。ご見解をお伺い致します。  湘南市という名称が最初にあって、その名称に即した市町を選んだなどということは、有り得べくもないことですが、もし、相模湾沿いの市町による合併を、考えたということですと、寒川町は構想から外れなければならないと思うものですが、どの様にお考えでしょうか。  以上2点について、市長のお考えを伺い、最後に現時点での湘南市の都市像についての、研究の内容についてお伺いを致します。

2.IT化の進捗状況  

湘南市構想の中で、市役所が遠くなるなどの、デメリットの解消の観点からも進めて行かなければならない施策に、市民参加の仕組みづくりとIT化があります。市民参加の仕組みづくりに関しては、本議会に市民活動支援条例が提出され、その第一歩が切られたので、ここではIT化について質問致します。  その前に住基ネットについて様々な議論がある中で、本市においても住民票コードが通知され、住民基本台帳ネットワークシステムが稼働をはじめました。本人確認情報と呼ばれる6項目の個人データで、10省庁93件の事務で本人確認ができ、事務の効率化ができるそうです。一方、2003年8月に配布される住民基本台帳カード(ICカード)の空き領域を利用すると、図書館の貸し出しカードや市民病院の診察券など、利便性の模索もできるようですが、本市の住基ネットの方向性についてまず伺います。  電子市役所を目指した時、行政において事務の効率化だけでなく、住民参加も進展してきます。本年500台のノートパソコンが導入されましたが、役所のパソコンの普及率はどのくらいになったのでしょうか。役所のIT化(一人一台体制)が進まないかぎり、市民社会のIT化の進展は望めません。庁内におけるIT化の現状について、また方向性についてお聞かせ下さい。一人一台体制によって庁内LANが完全にネットワーク化された時、大きくなったイントラネットをインターネットに移す作業に入ります。役所と市民がパソコンを介して、どれだけ多くの事務をこなすことができるのか、研究内容についてお聞かせ下さい。  市民の側からIT化を考えて見ると、公民館でIT講習会を受講して、役所のホームページをのぞいて情報を得る。と、いうのが現状です。一年半を過ぎようとしている公民館におけるパソコン講座について、その進歩状況についてお伺い致します。  情報の発信しっぱなしのホームページから、電子会議室のような情報がネットワークするシステムを構築することによって、IT化による住民参加につながってくると思いますが、ご見解をお伺い致します。また、ホームページは情報をとりに行った市民にだけ、情報が提供されますが、平塚市役所発、情報宅配メールマガジンなどを検討されてはいかがでしょうか。ご見解をお伺い致します。

3.青少年議会  

小泉内閣の聖域なき構造改革も、いよいよ正念場を向かえています。現代の日本の国を見た時、政治の倫理や公務員の使命感が問われ、エコノミックアニマルと呼ばれて以来日本人はアニマルになってしまったのかと思わせる様な、偽装問題に見られる商業主義。凶悪犯罪の増加に見られる心の荒廃は、青少年だけでなく子どもを虐待死させる親にまで、及んで来ているのが現状です。教育現場でも、新しい指導要領による教育が、試行期間を経て実施年度に入りました。文部科学省は、各界からの様々な意見に、改革の軸がぶれはじめているようにも見えます。次代を担う青少年の人間教育が、最も重要な国家戦略であると思います。その意味で、この青少年議会という事業が、多くの可能性を秘めていると思いますので質問致します。  平成11年10月27日に、青少年健全育成の年の関連事業として開催された青少年議会が、本年10月30日に3年ぶりに開催されるとの事です。まず最初に、3年前に開催された青少年議会について感想をお伺い致します。  次に、3年前の教育委員会の担当から今回、青少年課に担当が変わったようですが、主旨や目的について、3年前と今回に違いがあるのでしょうか。背景についてお伺い致します。あわせて担当者の決意について、お伺い致します。  また、3年前の青少年議会において、青少年議会宣言が宣言されていますが、どのような経過で宣言されたのでしょうか。青少年議会宣言の位置づけは、どの様な位置づけがなされたのでしょうか、お伺い致します。青少年議会をより有用な事業とするために、青少年議員が青少年議会で議決すべきであると思いますが、ご見解をお伺い致します。  私は、3年前の青少年議会を傍聴もさせてもらいましたし、今回、報告書も再度読み直して見ました。素晴らしい感性にあふれた意見や提案で満ちあふれています。3年前の青少年議会宣言の中でも、私たちも努力しますから、青少年議会での意見や提案を市政に生かして下さい。と言っています。この事業をより意味深いものにするためにも、子どもたちに体験し、感じてもらった事を、より重く感じてもらうために、12月・3月議会に補正予算を組んででも、何か一つでもいいから実現させてあげたいと思うのですが、ご見解をお伺い致します。

4.新港周辺の違法駐車について (杉山                                            

 海水浴場のオープンを皮切りに、様々なビーチイベントが繰り広げられた平塚海岸ですが、台風の影響等で、15日間も開場できなかった日があったにもかかわらず、予想通りの人が海辺に遊びに来てくれたという結果を聞き、又、海水浴に関する大きな事故もなかったということで、ホットしているところです。  さて、海開きを前に、新港北側に有料駐車場ができあがり、従来より使用されていた湘南海岸公園の駐車場とあわせて、十分な駐車対策が取られていたはずです。  ところが、いざシーズンを迎えて見ると、2カ所の有料駐車場は、イベント開催時をのぞくとあまり利用者が増えず、周辺の違法駐車が増加するという、状況になってしまいました。  9月になった今日でも、相模川堤防沿い、国道134号線沿い、あるいは大浜地区のちょっとした空き地には、他県からの自動車を含め100台に達する車両が、常に長時間にわたって違法駐車をしています。  もともと大浜地区は狭隘道路が多く、車両のすれ違いにも苦労する所が、少なくありません。消防、防災にたずさわっている方々には、心配の種となっているのではないかと推察する次第です。  夏のトップシーズンも終わり、秋が深まってくるにつれて、これらの違法駐車も、多少は少なくなってくると思われますが、皆無になるということは、まったく期待できません。来年以降も、同様のことが起こるだろうと想像できます。  こういった現況については、すでに充分把握されている事と存じますが、違法駐車を排除し、設置されている駐車場が有効に利用されるための方策として、平塚市はどのような対処を考えているのですか。見解を求めるものであります。

閉じる