平成14年度3月議会代表質問

1.市長の政治姿勢を問う

(1)行政と議会との関係
 昨今、外務省問題で国会がゆれています。アフガン復興支援国際会議へのNGOの参加拒否問題で、最初は言った言わないの話から、田中真紀子外務大臣の更迭。証人喚問後の鈴木宗男議員への、ODAに対する疑惑や外務省の私物化・支配などである。公務員と政治家の在り方が問われています。国会における小泉内閣の構造改革を、他山の石とせず、我が平塚市に目を転ずれば、市民派吉野市長の原点とも言える問題であります。  14年度、ふるさと歴史再発見事業として、金目の自由民権運動を取り上げるそうですが、自由民権とは、民衆に選ばれた議員が民衆のための政治を行う事で、現代社会における市民参加とか協働ではないでしょうか。市民との協働についての議論は後日に譲りますが、市民から選挙で投票され、市民の代表とか、市民の声の代弁者であるとか言われている、我々議員との協働について見解を伺います。  政と官との在り方を考えた時、市民派市長であっても、政治家としてのリーダーシップは大切な要因であります。市民から選挙で選ばれた市長の大きな力を、より大きくするのも、同じく市民から選挙で選ばれる議員、議会ではないでしょうか。よく議会と行政は車の両輪であると言われます。両輪とは、二つのタイヤが同じ方向に向かって、車軸をとおして協力したり反発したり、バランスのとれた相関関係にあることを言うのだと思います。決して車輪が交差する事はありません。攻撃しあう事ではないのです。もちろん大きな行政の車輪に、議員個々がより努力をして、サイズを合わせて行かなくてはなりませんが。市民のために、よりよい平塚市を創造して行くために、お互いがお互いを生かし合う信頼関係を、構築する必要があると考えますが、ご見解をお伺い致します。

2.湘南市構想について

 そもそも何故合併が必要なのでしょうか。先日のフォーラムでは社会経済の変化に対応するためと、言われていました。社会の変化はシステムで対応できます。経済がすべてでしょうか。市民一人当たりの地方債残高は、県下で一番低いのではないですか。合併論議をする時、私たちのポジションを知り、その上でどの様なまちを目指すのか、考えなければなりません。関東地方のGDPはアメリカ・ドイツに継ぎ、フランスやイギリス・イタリヤより上です。神奈川県の県内総生産は、東京・大阪・愛知に継いで、全国で4番目です。関東では東京の次です。最近、道州制論議が復活しましたが、よく九州とオランダが比較されます。面積・人口・生産額が、ほぼ同じにもかかわらず、都市基盤整備が圧倒的に違い、だから国と同じ権限を持つべきだと言われます。政令指定都市も同じ路線上の話です。また、我が国は社会主義国ではないか。と、揶揄されるほどの社会保障も含めて、この国の在り方や見通しについて、市民のコンセンサスを得た上で、我がまちの合併論議や目指す都市像を描くべきだと思いますが、ご見解を伺います。  1月8日、衝撃的に湘南市構想の記者発表が行われました。2市3町の首長によって(茅ヶ崎市長はオブザーバー)、合併によるメリット・デメリットを研究するために研究会を立ち上げました。と、報告されました。翌日から市長は色々な場所での挨拶で、研究会を立ち上げたのであって、最終的には市民の合意と議会の承認を頂かなければならないので、情報を提供していく。と、述べていられます。合併ありきと思わせるような記者会見であっただけに、私たちは議員としての責任を感じたものでした。議員への報告が、記者会見後であった事。報告内容が簡略であった事。年4回の開催を予定している湘南市研究会の、2回目が開催されたにもかかわらず、ちっとも情報が伝わってきません。どのような事が話し合われているのでしょうか。お伺い致します。  市長は記者会見の席上、デメリットも研究の仕方によっては、メリットに変える事ができるんだ。と、述べておられました。メリットとして精査された情報だけでなく、例えばインターネットで、湘南市合併サイトのようなものを開設して、3市3町でリンクし、市民が共通の情報を共有する。藤沢市民にはメリットでも、平塚市民にはデメリットになる。などの情報も、両市民だけでなく二宮町民にも判断してもらう。そんなオープンでリアルタイムな情報公開を求めます。ご見解をお伺い致します。先日のフォーラムにおいてパネラーの方から、他市の合併論議においてデメリットとして、市役所が遠くなることがあげられるが、区役所が身近にできたり、窓口センターを増やしたりで、市民サービスはシステムでフォローできると、述べられていました。デメリットをメリットに変える例として話されたのですが、これは間違えです。合併をしたらやらざるを得ないシステムで、やろうと思えば25万のまちの方がやりやすい訳です。ご見解を求めます。  そもそも何故3市3町の合併なのでしょうか。神奈川県の出している市町村合併の要綱によれば、市民のむすびつきに、何一つ茅ヶ崎・藤沢に繋がる分析がありません。市長は、相模川が狭いと言われますが、今まで平塚市は川を周辺としてあつかい、工場群や迷惑施設を集めてきました。突然、表玄関と言っても、表玄関になるには100年かかります。藤沢・茅ヶ崎・寒川で人口651677人、平塚・大磯・二宮で318389人となり、相模川を挟んで倍以上の人口比があります。この人口比による市民のニーズによって、湘南市のまちづくりが行われます。藤沢市民も二宮町民も、当たり前のように湘南市民と名乗れる日まで、何十年もそれは続くと思います。ご見解を伺います。  湘南はどこだの論議は、湘南ナンバーの実現の時に、決着がつきませんでした。かつて、湘南ひとまち研究会によって、旧中郡の合併による湘南市構想が模索されました。ちょうど10年前、湘南のルーツを探るため中国内陸の衡陽市周辺の、湘南地方へ行ってこられました。洞庭湖のほとりで、南岳衡山という大山に似た信仰の山があり、本場の湘南は海とは関係ないことがわかったと、言っておられます。記者会見の席上、藤沢の市長が言っておられます。私としては、湘南のエリアは逗子・葉山から二宮と考える。3市3町ではないのです。古い湘南と新しい海岸文化の湘南が、融合しても何ら不思議はなく、むしろその方が望ましいと思います。3市3町のエリアを選択された論拠を明示して下さい。  多くの市民の論調は、旧中郡で合併すべきだ。まず旧中郡で合併して、その後に藤沢までの合併を考えるべきだ。と言う声が多い事を検討すべきだと思います。合併特例法による特例措置は、どの様なものがどのくらいあるのでしょうか。お伺い致します。合併特例法の期限である平成17年3月にしばられることなく、3市3町の枠組みに伊勢原・秦野・中井までも加えて、人口124万人の政令指定都市を目指すべきと考えますが、ご見解をお伺い致します。

3.花と緑のふれあい拠点(仮称)構想について (吉野)                                         神奈川県は本市と協調して、農総研跡地を中心に、周辺の広範囲な耕作地を利用して、花と緑のふれあい拠点の整備を進めるとしています。平成14年度に、核となる施設の基本計画を実施するために、構想調査費の予算措置がなされ、平成18年〜19年をめどに、核となる施設と、農業理解・農業体験の場として、県民・市民が憩えるふれあい拠点の整備を図るものであります。跡地問題は、議会でもたびたび取り上げられ、跡地利用と周辺整備に関しては、昨年9月・12月議会での同僚議員に対する答弁では、今年の2月頃には公表できるとの答弁に、市民や地元住民はおおいに期待をするものがありました。しかし、この県の構想については、9月議会以前に県の構想と、本市が県に要請していた跡地利用について、協調して整備を進めることについて、県との間で、いつ頃合意がなされたのでしょうか。  本市の跡地周辺地域への整備構想は、都市マスタープランなどに沿って、本市のまちづくり及び地域の活性化と、どのような活用策がベターとなるのか。担当部で様々な角度から検討がなされ、跡地周辺の土地利用を含めた、本市の要望を県が受け入れ、整備計画に反映されたものであると思います。今後、市民や関係団体等の意見や参画を得て、整備計画を策定することになりますが、農業理解・農業体験の場ゾーンのイメージとして示されたものは、今まで担当部が事業化したものを集約するもので、地域活性化施策を展開した県施設との、相乗効果が果たして得られるのか。今後の県と本市の、具体的な整備計画の策定に期待いたすものであります。 そこでお伺い致します。  県の整備計画の内容は、どの程度まで固まっているのでしょうか。  本市も、農業理解・農業体験の場の整備計画を策定することになりますが、整備計画には、関係団体との協議と協調、市民や地元住民の意見が、今後の基本計画の策定と基本設計に、どの様に反映していこうとするのか。  また、跡地周辺には教育施設として、金田小学校・県立平塚養護学校・私立幼稚園・福祉施設のソーレ平塚が隣接する、教育と環境の豊かな地域であります。整備計画の中において、各施設の位置づけを、県と本市はどの様に考えておられるのか、合わせてお考えをお聞かせ下さい。

4.BSE対策について(吉野)                                                    

 乳価の低迷による利益の減少により、畜産農家の経営基盤が不安定な時代である中で、昨年のBSE牛の発見以来、畜産業界は先の見えない、非常にきびしい現状に直面しています。10月からの、厚生労働省の牛の出荷自粛と、検査強化による処理頭数の減少は、畜産農家の経営体力の限界をはるかに越えようとしています。9月以来の出荷自粛により、畜産農家では、平均3頭以上の廃用牛を出荷できずにいるのではないか。市内全体では、300頭以上になるとも言われています。12月議会でも同僚議員より、本市の対策についての質問がされましたが、畜産農家の今の現状を、本市はどのように調査し、その対策はどのようになされているのでしょうか。畜産農家からは、一日も早い、以前の処理能力を回復するために、検査体制の強化と、消費が一日も早く回復するよう、本市の対応を畜産農家は期待しています。  そこでお伺い致します。  14年度予算案に、牛海綿状脳症関連緊急対策事業補助金として、65万円の予算が計上されていますが、的確な現状認識がなされた上での、緊急対策事業補助金として、どの様な考え方で算定されたのでしょうか。  県下で有数の生産地として、本市もその指導と育成に努めているはずであります。今後の畜産農家の状況は、どのように推移するものと見通され、21世紀の畜産振興に対して、本市はどのように取り組んでいかれるのでしょうか。  また、国は検査体制を強化することとして、県の施設や使用機器を、国の補助事業で整備し、検査体制の強化を求めています。国と県の検査体制の強化対策を、本市としてどのように求めて行かれるのか、合わせてお考えをお聞かせ下さい。

5.湘南ひらつかビーチパーク海水浴場の開設について  

平塚海岸念願の海開きへ、海水浴場整備、新聞紙上で活字が踊っています。6月29日の海開きを目指し、14年度予算に920万円が計上されました。また、海開きに間に合わせるように新港に、500台収容可能な有料駐車場が、3月補正予算として8000万が、本議会初日に可決されました。どの様な整備内容になるのでしょうか。まず、お伺いいたします。ヘッドランドの完成が、県の都合で平成26年と聞き及んでいます。とても先の長い事業になってしまいましたが、テトラポットが落ち着かないため、工事に無駄がでます。ちなみに、ヘッドランドを湘南ひらつか恋人岬とのネーミングと、くすの木としての七夕竹飾りの掲出をとおして、恋人達の鐘の設置を提案しておりますが、その事とは別にしても、早期の完成を働きかけるべきだと思います。なぜなら、ヘッドランドの未完成のままの海水浴場のオープンは、大変危険です。昨年、ビーチカーニバル期間中に、知人が亡くなりました。死の海水浴場になってしまう危険があります。安全対策が非常に大事になってきます。ご見解を伺います。  平塚海岸のライフセーバーの資質は高いとの定評があります。それだけに訓練が積まれているのだと思います。ルールを守らない海水浴客にとっては危険な場所での活動、若いライフセーバー達に、責任を負わせる訳にはいかないと思います。事故対策とライフセーバーの責任について、見解を伺います。  海岸線での湘南市合併構想の中で、海水浴場のある・なしを張り合う事はないと思います。本来、1990年のSURF90によって、人と海との共生を目指したしくみづくりが模索されました。以来、プレサーフから合わせて13年間、泳げない海岸でも様々なビーチスポーツや、コンサート、海浜浴などで、一年を通じて楽しめる事を提案し続けてきた、湘南ひらつかビーチクラブの存在を忘れてはなりません。大磯に日本で最初の海水浴場がオープンして以来、日本の文化の中になかった海浜の利用形態が、湘南ひらつかビーチパークとして根付いた訳です。サーフ90の仕組みづくりが根付いた、数少ない事例だと思います。その意味でも、平塚の海開きは1990年であるとも言えます。泳げない海より泳げる海の方がいいと思います。しかし、全国に向けて発信した新しい海浜の利用形態の中に、もう一つ海水浴という利用が加わったと、とらえるべきだと思います。湘南ひらつかビーチパークの仕組みの中の海水浴場であることを、利用者への衆知徹底を、利用者の安全のためにも、無用なトラブルを避けるためにも、ビーチクラブとの協働を進めながら図って行くべきだと思います。ご見解を伺います。

6.平塚の教育について

(1)完全学校週5日制に向けて  
1997年、21世紀をめざす教育研究会の報告書が出されました。その中で、学びの場での他者との多様なかかわりを通して、他者と共存する中で、自分と他者との関係を自分が納得しながら心に刻み、自分の物語を紡いでいく。そんな平塚の子ども像を描いています。その後、その具体化・実践化に向けてが出されました。21世紀を向かえ、その後加わった新たな課題も含めて、改革に向けての試行期間も終え、どの様に具体化・実践化の内容が取り組まれて、どう総括されていますか。まず伺います。  「21世紀の学校教育をどう展望するか」と「その具体化・実践化に向けて」について、20世紀に展望した学校教育を、21世紀を向かえた今、新たに編纂する必要はありませんか。ご見解を伺います。希望的には、自分の物語を紡いでいくというフレーズは好きですので、普遍のものとして頂きたい気もします。  14年度は完全学校週5日制の実施年です。そして5日間の学校教育も変革の年です。新しい学習指導要領が実施され、授業内容が3割削減され、基礎基本が重視されます。また、特色ある学校づくりも進められます。教師の根気と熱意と想像力が、より強く求められます。それは総合的な学習の成果にも表れます。14年度の平塚の教育の方針に、どんな形で反映されてきますか。お伺い致します。  昭和61年に、ある校長先生の書かれた文章の一部ですが、「地域に生起している具体的な事実・事象を見つけ出し、その具体的な事実・事象に対して、子どもたちが内にあるこだわりや問いかけを燃焼させれば、より強じんなものとすることができる。また、教室で解決したことが地域を見つめている内に矛盾する新しい事実を発見することもできる。地域で体験したこれらのものを教室へ持ち込んでくる。この一連の過程の中で子どもたちは一人一人が思考の足場をもち考えを培い、生き生きと追究することが望まれるのである。」  週の内の5日間の教育改革も大切な事ですが、この文章のように地域や家庭で育っている2日間、教育にとっても大切な時間だと思います。家庭や地域の教育力が劣ってきている時代、先生たちにも少し増えたゆとりの時間、家庭や地域のために有効活用してほしいと思います。ご見解をお伺い致します。

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